白内障早期手術の訳<人工レンズのイラスト>

 今年は免許更新が重なり視力検査が多い。
 55年前に免許取ったときの視力が「0.3」ほどでギリギリだった。

 両眼は規定で0.7以上必要だが0.6しか見えない。0.1足らない
 やむなく「眼鏡付き条件」を半世紀も経験。
 
 0.6でも普通の生活するには充分だ。美人は美人に見える。
 運転するときだけやむなくメガネをかけていた。
 だから度が進まないし健康診断の視力検査はいつまでたっても「0.3」。

 
 そのうち中年になってから老眼が進み、車のメーターやナビが見えなくなってきた。
 普通はおでこにメガネして、警官の姿が見えると下げていた。

昨年末
町中の眼科クリニックを訪れた。初診だ。事情を話したら丁寧に検査をしてくれた。
結果は「少し濁りあるけど、ギリギリセーフだよ。免許大丈夫だよ。」と言われた。
「でもいつか白内障になるなら今手術やってほしい」としつこく粘った。
「じゃ やろか」と即決の名医だった。

手術:濁った水晶体を人工の眼内レンズに置き換える手術。
主に「超音波乳化吸引術」で行われ、水晶体を超音波で砕いて吸引し、その場所に眼内レンズを挿入。(以下は手術の流れ)
1. 角膜切開・水晶体嚢切開:角膜を小さく切開し、水晶体の前の膜(水晶体嚢)を円形に切りとる。
2. 水晶体の超音波吸引:濁った水晶体を超音波で細かく砕き、吸引して除去。
3. 眼内レンズの挿入:空になった水晶体嚢の中に、折りたたまれた人工の眼内レンズを挿入する。
局所麻酔のため痛みはほとんどない。

日帰り手術だから1週間ごとの連続2週間の手術だった。
もちろん保険適用の「単焦点レンズ」を選んだ。
1玉 5万円だから計10万円と言われた。あと検査代で2万円ほど必要。
自己負担は
所得によって差があり、額医療適用で1割でできる人もいる。
手術は1回20分くらいでチクリとも感じなかった。

つらかったのは術後3日ほどの禁酒くらいだ。

 
術後、保証書みたいなカードを2枚もらった。
われたり、落としたりしたら入れなおしてくれるのかなぁ。


 もともと軽い症状だったのでどれだけよく見えるようになったかは言い表せない。
 折角なのでわざわざ公共の免許センターに行って「条件解除」手続きにチャレンジした。

無料だ。
 見事、0.7をクリアして免許証の裏側に読めないほど小さな字で「条件解除」のゴム印を押してもらった。

 これも経験だ。
 数か月後の本更新もギリギリクリアできた。